幸せになっていいですか
「一哉・・ここではダメだよ」

「当たり前だろ。ちゃんと理性は保ってるよ」

暫くベットの中で話した。

「何時に帰る?」

「そうだな・・・やめよかな・・」

「いいよ。ゆっくりしてよ。明日にしたら」

「ダメだよ。実は明日、親父たちと約束があるんだ」

「え?何よ」

「飲んだくれの集まりだよ」

「私も行きたかったな・・・」

「これから嫌ってほどあるから、心配するな」

「夕方の新幹線で帰るわ」

「わかった。じゃ、早起きして出かけよう」

「そうだな。行くか」

さっと起きてリビングに向かった。

「おはよう。今日は金曜日だから、父さんと涼介は仕事?」

「そうや。一哉さん、今日、時間があったら会社に来ませんか?」

「え?いいんですか?」

「真理と来てください。じゃないと・・女子社員から黄色い声があがりますから」

「涼介。いらんこといいな」

「当たり前やろ。男前が来たら狙うに決まってるやろ」

「確かに・・・うちの会社でも凄いもんな」

「昼一緒に食うか?」

「じゃおごってな。よろしく」

「ったく・・ちゃっかりしとるわ」

「じゃ後でな・・」父さんと涼介は出て行った。

私達も朝食を済ませ、二人で出かけた。

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