幸せになっていいですか
「真理、何処行くんだ?」

「えーっと・・・ベイエリアかな」と慣れた手つきで運転している。

地元は走りやすいのか、真理の運転は乗り心地が良かった。

駐車場に車を止めて散歩した。

ベンチに座って海を眺めた。

「いい景色だな」

「また違うでしょ。船が多いけど」

「若い時からここが私のおすすめスポットなの」

「ってことは・・俺の知らない奴と来たんだ」

「はぁ?元カレっていいたい?」

「いやべつに・・」

「一哉、妬いてる?」

「真理の過去が気になっただけだよ」

「一哉ってそんなこと気にすんの?」

「真理、怒ってるか?」

「え?あー怒ってないよ。地元に戻ったからごめんね」

「ちょっとからかっただけだよ」

「もう・・でもね、元カレとも来たよここに」

「え?マジか!いつ」

「ほら・・気にしてる・・優志とも来たし、高校生の時よ」

「学生の時か・・・優志はいいけどな・・」

「私のほうが気になるわ!一哉相当遊んでたって知ってるし」

「だよな・・心配するな彼女は高校の時だけで、後はいなかったよ」

「相当遊んだのね」

「荒れてたからな・・・俺」少し笑っていた


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