幸せになっていいですか
「あ~やっぱりするんじゃなかった・・・」

抱きしめている腕の力が増した。

「痛いって・・」

「ごめん・・つい・・」

「暫く我慢してね。一哉」と軽くキスをした・・。

「・・・やっぱり我慢できない」

案の定服の中に手が入ってきた・・・

私もここで止めておかないと、寂しさが増してしまう・・

「ダメだよ・・こんなことしたら離れられなくなるから・・」

「じゃ 今夜は泊る」

「あのね。チケットどうすんの?」

「払い戻す」

「・・・あほ・・ちゃんと帰り」

「真理は?どうする?このまま?」

「・・・わかった。でも帰る約束はして」

「わかった・・・じゃ暫くお別れだから・・・」胸元をいつもよりきつく吸われた。

いつもより少し痛いけど、その跡があると安心できるような気がした。

いつもより一哉を感じてしまう・・身体と心が一哉を欲しがっている・・・

私からこんなに欲しがるなって・・・思ってもいなかった。

今はいっぱい感じて、一哉に溺れたい・・・

「真理・・・」声と息遣いと吐息・・これが部屋中に交じって何とも言えない雰囲気に

包まれている・・・

それだけでおかしくなりそうになり首にギュッと捕まった。

「俺も・・やばいかも・・」さっきより動きが激しくなった・・

強引に唇を塞がれた・・。もうダメ・・頭が白くなりそう・・

唇が離れた途端、名前を呼ばれた・・

「真理・・」そこで呼ばれているのに・・遠くに感じた・・・

その後・・・一哉がぐったりと胸の上にもたれてきた・・・

息遣いも荒く、体制を変えて横に寝た。

「真理・・・ごめん無理させた・・・」

「いいよ・・一哉がこんなに凄いなんて・・」

「だって次はいつかわからないし・・」

「すぐに帰るから・・・」

少しの間動けなくなってしまった・・。

帰るまで・・・後、1時間30分・・・
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