幸せになっていいですか
「さて、そろそろ寝るか」

「うん。お休み涼介」リビングで別れた。

部屋に帰ると一哉から連絡が入った。

「遅くなってごめんな・・。さっき着いただけど、急に実家に帰って来いって言われて
智哉も一緒なんだ」

「いいよ。お疲れ様でした。私も今、涼介と飲んでて、部屋についたところ。もう寝るから心配
しないでね」

「一人で大丈夫か?」

「大丈夫よ」

「いつでも連絡して来いよ。何時でもいいからな」

「わかったから。一哉こそ大丈夫?」

「寂しいよ・・」

「ほんと・・じゃ一哉に会いたいから今から帰る」

「本気にするぞ」

「冗談。帰る日決まったら連絡するから」

「わかってるよ。おやすみ」

「おやすみなさい」電話を切った。

さっきまで一哉がいた部屋・・・ベットに残る微かな匂い・・

一人で寝るのも久しぶり・・・ちょっと寂しい・・・

さっきまで一緒に寝ていた所を触っていた。

「やっぱり会いたい・・帰りたい」と独り言を言ってしまっていた。

部屋のドアを叩く音がした。

お母さんが入ってきた。

「真理、ちょっといい?」

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