幸せになっていいですか
一哉Side~

何故か今夜は上で食事となった。みんなが俺に気をつかっている・・・

やっぱりあの手帳が原因か・・・

そんなに不安な表情が出ているのか?見せていないつもりだが・・・

確かにこんな感情を持ったのは今までなかった。

真理・・・俺は・・・これが本当によかったのか・・・

俺と一緒にいて幸せなのか・・・

そんな俺を真理に知られたくなかったのに・・智哉がばらした。

不安になっている人がいるんで・・・睨むことしかできなかった。

照れ臭くて慌てて風呂へ逃げてしまった・・・何やってんだ俺・・・

頭から湯船につかった・・何も変わらないのに・・・

暫く目を瞑って落ち着かそうと頑張ってみた・・

無理だった・・その時、真理が突然入って来た。

ただでさえ落ち着こうとしていたのに、今度は理性まで落ち着かせなければ・・・

はぁ・・・真理これ以上俺をドキドキさせないでくれ・・・

「見ないでよ。恥ずかしい・・・」その言葉ではっとした。

「恥ずかしいやつがいきなり入ってくるか?」とっさに出た言葉だった・・・

本当ならもっと気の利いたこと言えるはずなのに・・ごめんな・・・

俺の胸にもたれて真理は話始めた・・・

きた・・・俺・・耐えられるかな・・・真理の首筋顔を引っ付けてみた。

真理は話続けている・・・言われた言葉にドキっとして腕に力が入ってしまった。

言われる言葉がすべて胸に刺さる・・・これ以上聞くのは耐えられないかもしれない・・・

「真理・・・もう言うな」言おうとした言葉を止めて唇を塞いだ。

ごめんな・・これ以上は聞く余裕ないんだ・・・

真理の顔を見て泣きそうになった・・・。

先に真理が出て行ってくれた・・・やばかった・・・

頭からシャワーを浴びて頭を冷した。

よし。真理と向き合ってみよう・・・俺の全部見せてみよう・・・

バスローブをはおって寝室へ向かった。
< 279 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop