幸せになっていいですか
会議室に呼ばれた3人。

「ちょっと一哉さん。一体どういうこと」

「ごめん。良樹さんからきいて」

「新藤さん・・・私も聞きたいことが・・・」

「真理さん?僕からは言えないんだ」

「ごめん。お待たせ」

「ちょっと。良樹さん。婚約者の私も知らないことなんですがーーー」

「あなたのお父様の仕業?」

「ああ」

「何て?」

「僕が会社に戻る条件」

「条件!こっちはたまったもんじゃないわよ
 私はあなたの婚約者だから仕方ないけど、真理まで・・・」

「真理ちゃん一人にしておける?
 加奈子一緒にいたいだろ?最後ぐらい・・・」

「そりゃ居たいわよ・・でも・・・優志さんがいた課だよ」

「加奈子・・・もういいよ
 私の席、優志が座ってた場所だったの」

「ごめん真理ちゃん。変えようか?」

「大丈夫。それが・・何も悲しくないの。懐かしかったの」

「え?真理?」

「もう大丈夫みたい」

「真理ちゃん仕事できる?」

「大丈夫。」

「よかったね。真理さん」

「新藤さん・・」

「それより、この先面倒だわ。良樹さんのしたことで、私や真理は針のむしろよ。
 良樹さんわかってる??」

「そこのとこは大丈夫。加奈子。お前と結婚すること伝えるから」

「え・・・」

「じゃ 安心だね」

「じゃ 真理は?」

「こんなに仕事ができるクールビューティーに言ってくるやついるか?」
 それに隣にお前がいてみろ。新藤財閥がバックにいるやつが親友だぞ
 そんな根性のあるやついるか?」

「ばかね。ばかがいるから危ないの」

「まぁ大丈夫だから」

「ってなわけで解散」

会議室を出た4人。

はぁ~とため息をつく女子二人。

クールにかっこよく歩く二人。

(加奈子・・・あなたがやめたら私地獄だわ・・・)
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