幸せになっていいですか
夕食も済ませ、明日からの予定をお互い確認した。

「真理、明日どうする?」

「仕事に行く」

「休んでいいぞ。本当ならまだ休むはずなのに・・・」

「じゃ・・・1日休んでいい?」

「好きなだけいいよ。それに仕事は落ち着いているから、良樹さんは心配ないぞ」

「わかった。月末にまとめて休みたいから、1日でいい」

「了解。じゃそろそろ・・・寝るか」とニヤッと笑った

「先に寝て」その言葉に一瞬顔が変わった。

「何で」

「ちょっとだけ夜更かしするから」と言いながら本当は一哉をゆっくりさせて

あげたかった。かなり疲れているはずだから。

「だめ。却下」そのままお姫様抱っこをされて寝室へ連れて行かれた・・・

やさしくベットに下ろしてもらった時、逃げようとしたら捕まった・・・。

「何故逃げる?」と両腕を押えられてしまった。

「だって・・・一哉が怖いから」

「え?ごめん・・・って嘘だよ。逃げる口実だろ」身体と顔がさっきより近づいた。

「わかった・・・一哉をゆっくり休ませてあげたかったの。私の相手してたら疲れるでしょ」

「ばーか。俺は真理と寝るほうが熟睡できる。それに真理を触っているほうが安心する」

頭を撫でながらその手が下へ降りてきた・・・

一哉の罠にはまってしまった・・・。

「今夜はいっぱい鳴かせるから・・・」耳元で囁かれた・・・。

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