幸せになっていいですか
明け方・・・喉が渇き目が覚めた。

ボトルに入った水があったのでそれを飲んだ。

「真理・・・俺にも」一哉の手が伸びてきた。

「はい」と渡そうとしたら、「飲ませて」と言ってきた。

「え?飲ます?しんどいの?」一哉を見たがそんな感じではなかった。

「自分で飲み」とボトルを渡そうとしたら、寝ながら口を開けた。

「やっぱり・・・」一哉、確信犯だ。口移しって・・・

少し恥ずかしいが何も言わすに口移しで飲ませてあげた。

目が開いて、後頭部を押えて逃れられなくなった。

飲ませ終えた後、押えた手はボトルを持ってベットサイドに置いた。

「真理が覚ましてくれた」ニヤリと笑い両腕を押え、覆いかぶさってきた。

「朝からいい?」と爽やかな笑顔で言ってくる。

「え?ちょ・・といきなり」

「そう・・昨日我慢したから」と唇にそっと触れた。

最近一哉の肌に触れてなかったし、私も一哉とこうしている時間が今はとても好きで、

だから拒むこともなかった。

「私も・・・一哉に触れてほしい」とやさしく笑って私から唇に触れた。

お互いが求めあっているのがわかった。

「やさしくできないかも・・・」その言葉の後、唇が触れる所すべてが熱く、強く感じた。

その強さに身体がもっていかれそうになる・・・

一哉の身体に必至にしがみつき、されるがまま身体すべてで一哉を受け入れた。

身体が溶けそうになる・・・意識が薄れる・・・

一哉の吐息が耳にかかる・・・お互いの息が荒くなる・・・

「真理・・・愛してる」その言葉を何度も聞きながら、一哉に溺れる時を感じている。

背中に腕を回し、一哉の身体から離れないようにギュッと力を入れた・・・

胸元に流れる汗を感じながら、激しさを増す動きに身体だどっかへもっていかれそうになる

「か・・ずや」激しさに声にならない・・

何度も身体がもって行かれそうになりながらお互いをさらに激しく求めあった・・・

もうダメ・・・壊れそう・・・その時一哉と一緒に達した・・・

背中がぐっと反れたのがわかった。そこをギュッと抱いてくれた・・・

あまりの激しさに身体が離れた後も動けなかった・・・・

暫く一哉の腕枕で起きあがれるまで眠った。



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