幸せになっていいですか
明け方、自然と目が覚めた。

一哉は静に眠っていた。その顔を暫く眺めていた。

起きている一哉もかっこいいが、寝顔も綺麗で見とれてしまう・・

その感情にクスッと笑らってしまった。

「もう見飽きたか?」と薄目を開けてきた。

「え?起きてたの」

「少し前に・・真理をずっと見てた」

「寝顔を?」

「そう。寝顔と身体」

「身体は余計です」慌てて布団にもぐった

「だって・・・まだ足りないし・・・今夜は会えないし・・」

背中と撫でながら言ってくる。

「わかった・・まだ早いから暫くはこうしようね」

一哉の胸の中に顔を埋めて寝ようとした。

「じゃ・・・真理を食べよう」と布団にもぐってきた。

結局そのまま逃げることもできず、甘く溶けそうな時間が過ぎていった・・・。

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