幸せになっていいですか
最後のお色直し。

今度はブルーのドレス。

さっきとは違ってブルーのグラデーションのドレス。

大人の女性のイメージのドレス。

着負けしないか心配だったが、ヘアメイクさんに感謝した。

「似合うようにしてくれてありがとうございます」

「このドレスは新婦様しか似合いませんよ。他の方がこれを着こなすには難しいですね」

一哉はネイビーとシルバーのタキシード。

二人の立つ姿・・・これで最後・・・

入場する前に一哉の耳元で言った。

「一哉・・今日はありがとうね」

「今日は真理に何度も惚れさせられた・・きれいだよ」耳元に軽くキスをした。

「え!」その瞬間に扉が開いた。

ドキッとしたが、一哉にエスコートされてその気持ちも何処かへ吹っ飛んだ。

キャンドルサービスをしながら、テーブルごとを周り、挨拶をして行った。

みゆきが泣いている姿を見つけた。

さっきのブーケトスでみゆきにブーケが渡った。

後藤君とお幸せにと伝えたら喜んでくれた子が、今は大泣き・・・

にっこり笑顔でみゆきに次はあなたよと笑って後にした。

このテーブルだけが盛り上がってしまった・・・。

最後はメインのキャンドルに点火し拍手のなか無事に終わった。

披露宴も最後・・・

私が両親に送る手紙の時がやってきた・・・。
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