幸せになっていいですか
披露宴も終わり、窓の外はすっかり夜の景色に変わっていた。

二次会は後日なので、今晩泊る部屋へ行った。

スイートルーム・・・

1泊のつもりだったのに、みんなからのプレゼントで2泊となっていた。

加奈子からもらったメッセージカードに、もう1泊は私達と智哉さん夫婦からのプレゼント。

今夜は頑張ってと手書きで書かれていた。

そのカードを一哉が横から手に取った。

「あいつら・・」メッセージを見て笑っていた。

ソファーに座り、ウエルカムドリンクのシャンパンを開け、乾杯をした。

「やっと落ち着いた・・・真理・・ご苦労様」

「一哉こそ・・・お疲れ様でした」

「しかし、真理には驚かされた・・・あんなに綺麗だと隣でドキドキした」

「一哉だって、すれ違う人みんなが振り返るし・・」

「そりゃお互い様だろ・・・また惚れ直した・・・」やさしくキスをしてくれた。

「もう・・照れるやん・・・」

「ククク・・関西弁になってる・・」

「もう・・・びっくりしたの!」

「可愛い・・なぁ・・・このまま・・食べていい?」

「は?ってあかん。先にお風呂!」

「待てない・・・」グラスを取り上げられて、そこに押し倒された・・・

「一哉・・・じゃ・・・お風呂で・・」と耳元で囁いた

笑みを浮かべてお姫様抱っこでお風呂へ連れて行かれてしまった。

ミスった・・・逃げるつもりだったのに・・・

結局逃げきれず・・・・お風呂で沢山の愛を注いでくれた・・・

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