幸せになっていいですか
「私の気持ち・・・」

「無理することないよ・・・」

「でも、この間、一哉さんと一緒にいた時間は凄く楽しかったの
あんなにのんびりしたのは久しぶりだった・・・
あの後から、タバコをやめたの。っていうか、いらなくなった」

「そっか」

「二人でいた時、優志のこと・・・」

「優志のこと?」

「全く考えてなかった自分に驚いた・・・」

「えっ?」

「その時間が楽しかったのかもしれない・・・いつも心のどこかにいた優志が消えてた・・・」

「それで・・・」

「私どうしたんだろうって・・・優志が・・・」

「不安だった?」

「わからない・・こんな気持ち初めてだったから・・・」

「それで今は?」

「優志のことが思い出になっている時がある・・・懐かしい。と思ったことも事実。でもまだ・・・
一哉さん、こんな私おかしいよね・・・」

「真理さん、おかしくないよ」

「だんだん変わってきているんだよ。真理さんは」

「一哉さん・・・」

「私・・・私・・・進んでいるのかな?」

「うん。十分進んでるよ」

「後は真理さんがゆっくり進めばいい」
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