幸せになっていいですか
「どうしたの真理?何があったの?落ち着いて」

「加奈子~」と泣きながらがら電話した。

「わかった、今から行くから。家だね。待ってなさい」

近くに住んでいるので、すぐにやって来た。

「真理!どうしたの?」

「加奈子~どうしよう・・・」

「どうしたの?」

「私・・・私・・・」

泣きながら加奈子に助けを求めた。自分が壊れそうでたまらなかった。

ちょっと待って。

加奈子は良樹さんに電話をしていた。

すぐに良樹さんがやってきた。

「真理ちゃん・・・」

(優志の写真・・・飾ってあったんだ・・・)

二人が笑顔で映っている写真。

(何かあったな・・・)

「真理・・落ち着いた?」

「うん・・・」

「進もうとしているのに・・・止まろうとする私がいて・・・自分の気持ちが・・・
 どうしたら・・わからない・・」

「理由は一哉か」と落ち着いた声が聞こえた。

その一言に驚きながら良樹の顔を見た。

「・・っ・・あいつ・・・」

「真理。何があったが話すことできる?」

今までのこと、今日の出来事すべて話とした・・・。


「真理・・・」

加奈子がずっと背中をさすってくれている・・・。

「真理ちゃん。人を好きになるとこは、悪いことじゃないから」

「好き?・・・」

優志以外の人を好きになってしまったと気づかされた・・・。

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