幸せになっていいですか
仕事もそれなりに順調に進んでいる。

一哉さんが担当してた仕事もだいぶ落ち着き始めた。

朝の会議が終わり、デスクに帰ってくる一哉さんに見とれていた・・

(一哉さんのこと目で追うようになってる・・自然にできる自分が怖い・・)

ぼーっとしている私に加奈子が突っ込んできた。

「真理。よ・だ・れ」

「えー!」慌てて口を押えた

「なわけないでしょ。手止まってる」

「あー早くしなきゃ」キーボードの叩く音が素早くなった。

「西田さん?進んでる?」

背中越しに一哉さんが覗き込んできた

「ひゃー!びっくりした。新藤さん!」

「そんなに驚かなくても・・・」

その場面を見た加奈子が隣で笑ってる

「加奈子さん?何笑っているんですか?」

「だって・・・真理・・・真理が・・くくく・・」

「西田さんが?何」

「ひゃーだって・・・」

「もう加奈子!私だってびっくりすることぐらいあるわよ」

「驚き方がおかしすぎて」

「・・・ばか」

(あ~もう。ただでさえ仕事に集中できないのに・・)

「ちょっと休憩してきます」

そう言って席を立った。

「一哉さん。真理ね、あなたが好きになったみたい。がんばって!」

「え?真理さんが?」

「私の勘って結構あたりますから・・・」とポンと肩をたたいた。

そう言って良樹さんのデスクへ向かって行った

「真理さんが・・」その場で固まってしまった
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