幸せになっていいですか
金曜日やっときた週末。

「お~い飲みに行くやつ手あげろ~」恒例の1課の飲み会だ。

「は~い」と言って次々に手があがる。

「西田さんは?」後輩が聞いてきた。

「今日はパスしまーす」というと、

「えーーー楽しみにしてたのに~」と男性社員から声が上がった

「じゃ、6時玄関集合なー」

次々とみんなが帰って行った。

私は一人帰る準備をしていた。

「おつかれさま」次々と声が掛かる。

「真理行かないの?」って加奈子がやってきた。

「ごめん。今日はやめとくわ。一哉さんによろしく言っておいて。」

「彼今日来ないよ。てっきり真理との約束だと思ったわ」

「してないし。」

「なーんだ。じゃお先!」加奈子は出て行った。

「さぁ帰って、整理するか!」そう言いながら部屋を出ようとした時、

「送ろうか?」一哉さんが声をかけてきた。

「いいですよ。みんなが玄関にいますから。勘違いされても困りますから。」

「だから行くんだよ。」と私の肩を抱いて歩きだした

「って。ちょっと一哉さん?!」戸惑ってる私を連れて行く。

(みんなに見られたら・・やばい・・)

「お疲れー」と素知らぬ顔をしてみんなの前を歩いて行く一哉さん。

「ちょっと。え?何!・・・えー!ショック~信じられないー」と次々と声が聞こえる

「きゃー!真理さんがーうそぉ!」「一哉さんじゃ勝てねぇ~」って声が聞こえた

最後に振り返えって一哉さんがニコッと笑い、

「俺の彼女だからよろしく~」と言って私の肩を抱いて歩き出した。

「うわぁ~まじかぁ~」と聞こえた。

良樹さんと加奈子と政子さんが顔を合わせて笑ってた。

「一哉がんばれよ!」って良樹さんの言葉が最後に聞こえた
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