幸せになっていいですか
あれ・・くすぐったい・・・でも気持ちいい・・

一哉さんの胸の中で眠っていた・・・

あれ・・動けない・・起きれない・・

「もう少し寝よう・・」

耳元から声がした。

「でも此処じゃ体が痛くなりますよ・・・」

胸の中からそっと顔を覗かせて見た。

「痛くなってもいい・・このままでいさせて・・」

頭を撫でながら耳元で声がする・・

「一哉さ・・ん・・」

(心臓が痛い・・苦しい・・ダメ・・限界・・)

「ダメ。やっぱり起きる」と言って、力いっぱい起き上がった。

薄目を開けてこっちを見てる・・・

(その顔、ほんと反則です・・)

「もう少し寝かせて・・・」そう言ってまた眠った。

(疲れてたんだ・・・暫く寝ててくださいね・・おやすみなさい)

何だか体中が熱くてしかたない。一人ベランダにでて、しばらく椅子に座った

(なんとかして、このドキドキ感を止めなくては・・・こんなの初めてだわ・・)

加奈子からメールが着た。

「これからそっちへ行く。20分かからないから」

そのメールを見て血の気が引いた・・・

「一哉さん起きて!加奈子が来る!!」

慌てて叩き起こしたが起きてくれない。

「私のベットで寝てていいから早く!」

無理やり起こしてそのまま寝室へ連れて行った。

慌ててリビングを掃除した。

一哉さんはベットで熟睡中・・・。
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