幸せになっていいですか
「良樹さん、一哉さん。ごめん少し時間くれって」

「いいよ。暇だし」

「真理がいないから今聞くけど、一哉さん昨日、真理大丈夫だった?」

「大丈夫だったよ。俺ほとんど寝ずに見てたから・・・」

「お前やるなぁ~それで手を出さないって」

「ほんと自分でもよくがんばってると思う」

「泣いてなかった?」

「泣かなかったよ」(寝ながら涙したことは黙っておこう)

「あの子がんばったね」

「すごい量だった。思い出の品・・・」

「それ全部捨てたの?」

「ああ。全部。写真もすべて」

「やるときはやるんだ。真理ちゃんって」

「そう。あの子そういう子だから・・・そうだ!一哉さん。今晩真理を泊めてあげて」

「真理さんが迷惑じゃなかったら・・・」

「大丈夫よ。真理も女ですから~」

「おいおい。ここで濃い話するな~。真理ちゃん聞いたら引くぞ~」

「いいのよ。これぐらいやってやらないと」

「加奈子大胆だね~お俺以外に見せるなよ」

「はぁ!ばかか」おなかにドスッと一発入っていた。

3人で大笑いした。

そこに着替えた真理が入ってきた。
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