幸せになっていいですか
どれくらい眠ったのかわからず、ふと携帯を見た。9時30分。

部屋の電話が鳴った。フロントからだった。

「新藤様から伝言をお預かりしていますが、いか・・」

「後で取りに行きます」

会話途中で返事をして切った。

朝食次いでにフロントへ寄った。

手紙が届いてた。

おはようございます。よく眠れましたか?

僕はこのホテルに暫く滞在します。

部屋は2001号室です。もしよかったら今夜食事でもどうですか?

午後6時ロビーで待ってます?   新藤


とりあえずは朝食を食べに行かなくては。

そう思い1階のカフェへ。そこに新藤さんがいた。

「おはようございます」

「昨日はすいませんでした。」

「いえ。僕も突然なことをしたので」

「お手紙ありがとうございました。せっかくですが、お断わら・・・」

「この食事は良樹さんと加奈子さんも一緒です。よかったら4人でしませんか?」

「じゃ・・わかりました」

「今は一緒に朝食を食べませんか?」

「一人で食べてもおいしくないので。お願いします」

「・・・じゃ しつれいします」

気の重い朝食が始まった。

食べ終えると、今晩6時にこのロビーでと言って、別れた。

(せっかくの一人リフレッシュが・・・)
< 8 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop