幸せになっていいですか
「あ~明日仕事行きたくねぇ~」

「社長がそんなでどうすんだよ。ばかか」

「だって楽しいし。それに今日は兄貴の記念日だし」

「はぁ何が記念日だよ。」

「真理さんとの同棲記念日」

ぶーっとお酒を吹きだしてしまった。

「あのーまだ一緒に住んでないけど・・智哉さん」

「真理。今晩泊まるだろ?」

「それは・・うん・・」

「じゃ今日からだな」

「真理。観念したら?」

「そうだね。真理ちゃん」

「わかりました。だけど・・できない」

「え?何が?」

「・・・ごめん言えない」

「一哉・・・待ってくれる?」

「あーあのことか?」

「あのことって何?真理」

「・・・今話したらどうだ?」

「・・・わかった。そうする・・・」

「実は・・・ごめんなさい。加奈子。良樹さん」

「私一哉には話をしたけど、あなた達には言ってないことがあって・・・」

「真理ちゃんもしかして、家族のことか?」

「良樹さん知ってるの?」

「いいや。勘だ」

「そう。私の家族のこと」
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