嘘つきなポーカー 1【完】


すると、奈津子は段ボール箱を抱えたまま、ある場所に入っていった。

奈津子の姿が見えなくなったことを確認して、由佳は奈津子が入っていった場所を見に行く。


『たけのこ学園』


奈津子が入っていった場所は、そう書かれた平屋建ての古びた施設のような建物だった。


「ここ、孤児院だよね…?」


由佳は呟いた。


奈津子が孤児院に一体何の用なのだろう。
ここで働いているのだろうか?


由佳が色々考えを巡らせていると、突然背後から「おい。」と呼び掛けられて、由佳は心臓が飛び出しそうになった。



< 100 / 451 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop