嘘つきなポーカー 1【完】


「うん、いいんじゃない?」


由佳がそう言うと、華代は残念そうな顔をして言う。


「由佳ちゃんのコスプレ姿、見たかったなぁ。」


それを聞いた薫が、口を挟む。


「お前には悪魔のコスプレが似合ってるな。」


由佳が言い返そうとしたその時、クラスの女子の1人が薫を呼んだ。


「小野寺くん…ちょっといいかな?」


照れ臭そうな顔をしたその女子は、薫を呼ぶと、2人で教室の外に出て行く。

由佳が不思議そうな顔をしていると、華代が由佳に目を輝かせながら言う。


「絶対、明日の告白イベントのお誘いだよ。」

「告白イベント?何それ。」

「えー、由佳ちゃん知らないの!?」


華代は驚いた顔をした。
< 155 / 451 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop