嘘つきなポーカー 1【完】
「うん、いいんじゃない?」
由佳がそう言うと、華代は残念そうな顔をして言う。
「由佳ちゃんのコスプレ姿、見たかったなぁ。」
それを聞いた薫が、口を挟む。
「お前には悪魔のコスプレが似合ってるな。」
由佳が言い返そうとしたその時、クラスの女子の1人が薫を呼んだ。
「小野寺くん…ちょっといいかな?」
照れ臭そうな顔をしたその女子は、薫を呼ぶと、2人で教室の外に出て行く。
由佳が不思議そうな顔をしていると、華代が由佳に目を輝かせながら言う。
「絶対、明日の告白イベントのお誘いだよ。」
「告白イベント?何それ。」
「えー、由佳ちゃん知らないの!?」
華代は驚いた顔をした。