嘘つきなポーカー 1【完】
「えっ、あんたもそのくだらないイベントに参加するつもり?」
由佳が眉をひそめてそう言うと、華代は慌てて「シーッ」と周りをキョロキョロと見回した。
「っていうか華代、好きな人居たんだ。」
由佳が意外そうにそう言うと、華代は恥ずかしそうに俯きながら言った。
「うん、最近知り合ったの。1個上の先輩。」
「へぇ。どんな人?」
「最近ここに転校してきたみたい。かっこよくて女子からすっごく人気で、私の出る幕なんて無いと思うけど…。」
それを聞いて、由佳はクラスの派手な女子たちが最近転校してきた先輩の話をしていたことを思い出した。