嘘つきなポーカー 1【完】


そう言って一粒の涙を流した華代は、とても輝いていた。


由佳は胸が締め付けられるような感じがした。

傷付きながらも自分の気持ちと向き合おうとする華代が、素直に羨ましいと思った。


「頑張ってね、応援する…」


そう言わずには居られなかった。

目の前の一生懸命な華代の姿が、あまりにも健気だったからだ。


「うん、ありがとう!由佳ちゃんのその一言だけで、私頑張れるよ!」


ボロボロと涙を流しながら、華代は笑った。


その隣で、薫は黙ったまま一点をずっと見つめていた。





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