嘘つきなポーカー 1【完】


そして礼子は薫と華代を交互に見ると、由佳に言った。


「お友達かしら?あなたもそんなくだらないものに手を染めるようになったのね。」

「くだらないかどうかは、私が決める。」


由佳はそう言って礼子の目を睨む。


「くだらないわよ。所詮友達ごっこでしょう?」

「違う。」

「バカな子。何を夢見てるの?そうやってまた同じ過ちを繰り返すのかしら?」

「………。」

「いい加減目を覚ましなさいよ。いずれは裏切られる。今までだってそうだったでしょう?」


「黙って聞いていれば…ひどいです!」


礼子の言葉に反抗したのは、由佳ではなく華代だった。

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