嘘つきなポーカー 1【完】


恭平が驚いて由佳のほうに目をやると、恥ずかしそうに頬を赤らめながら俯く由佳の姿があった。

恭平は胸の鼓動が速くなるのを感じた。


恭平は天にも昇る気分だった。

何故なら恭平にとって由佳は誰よりも大切な存在なのだから。


「僕も由佳が好きだよ。」


恭平は必死に平静を装いながらそう言った。

本当は嬉しさで爆発してしまいそうだった。


だけど由佳の前では頼りになるお兄さんでいなければいけない。


恭平は由佳のほうを向いて由佳の目を見つめると、静かに言った。


< 267 / 451 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop