嘘つきなポーカー 1【完】


「由佳、前にも言ったと思うけど。」

「うん?」

「僕が一生由佳を守るから。」

「うん…。」

「だからずっと、僕について来てくれる?」


由佳は照れ臭そうにこくりと頷いた。


恭平は幼い頃のこの約束を、ずっと忘れることはなかった。

いつだって、強がりで弱虫な由佳を守るために全てを捧げると、この時誓ったのだ。


強くなりたい。


恭平はそう思った。

その全ては、由佳のためだった。


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