嘘つきなポーカー 1【完】


「どうしたの?」


驚いたようにそう尋ねる由佳に、恭平は小さく呟いた。


「このままじゃ、僕は由佳を守れない…。」

「なんか今日の恭ちゃん、変だよ…。」

「…うん、ごめん。でも今はちょっとこのままで居させて。」


恭平は小さく呟いた。



生まれて初めて、恭平は誰かに敗北した。


自分は誰よりも強いと思っていた。


だが、あの銀髪の少年は、自分よりも更に上を行っていたのだ。


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