嘘つきなポーカー 1【完】
恭平はその日の敗北をきっかけに、「黒虎」のメンバーの一員となった。
修行のつもりだった。
ただ強くなりたい一心だった。
そして恭平はいつか、あの銀髪の少年を負かしてやると誓った。
恭平の強さはピカイチだったので、加入して少しした頃にはチームの中でも重要な役割を担うようになっていた。
メンバーも恭平の強さには頭が上がらない様子で、恭平の異例の昇進にも誰も文句1つ言わなかった。
恭平は喧嘩を繰り返した。
恭平の噂は瞬く間に広がり、いつしか不良グループの中では知らない者が居ないほどに有名になった。