嘘つきなポーカー 1【完】
「まさか。ケイにあんだけダメージを与えた奴とサシで勝負なんて御免だよ。」
「じゃあ、何しに来たの?」
恭平の言葉に、三上はニヤリと口角を上げて答えた。
「下調べって言っただろ?」
「どういうこと。」
「お前の弱点、見つけたよ。」
「何それ。」
すると三上は静かに言った。
「笠原由佳、細谷恭平の幼馴染であり、昔から好きな人。」
その言葉に、恭平は固まった。
「まさか、あんた…」
「可哀想な女の子。お前に好かれてしまったがために、危険に晒されるなんてね。」
三上は意地悪そうにそう言った。