嘘つきなポーカー 1【完】
「恭平くんは好きな人とか居ないのー?」
女の言葉に、恭平は冷たく答えた。
「居るけど文句ある?」
どうもこのタイプの女は好きになれない。
派手な化粧も、金髪の髪も、露出の高い服も、全てに嫌悪感しか感じない。
「やだー、恭平くんって意外と純情ピュア?可愛いー!」
甲高い声でそう言う女に、恭平は耳鳴りがしそうだった。
「恭平、あんまり本気の恋なんてしないほうがいいぜ?特に俺らの身分ではな。」
恭平に向かって竜崎が口を開く。
「大事な女が危険に晒される可能性を考えなきゃダメだからな。特に強い奴には直接攻撃出来ないからって、女に手を出す敵も多い。」