嘘つきなポーカー 1【完】
「雅人、それって私たちは襲われてもいいってことー?」
「えー、ひどーい!」
「違う違う、君たちが襲われた時は俺が助けてあげるから大丈夫ってこと。」
「ほんとー?」
「だったら安心だねー!」
騒がしい竜崎と女たちを横目に、恭平は昨日三上に言われたことを思い出していた。
――― 可哀想な女の子。お前に好かれてしまったがために、危険に晒されるなんてね。
由佳が男たちに乱暴されている姿が、恭平の頭によぎった。
思わず鳥肌が立った。
そんな恭平の姿を見ながら、1人の女が竜崎に話しかける。
「ねぇねぇ、雅人。」
「ん?何、瑠美。」
「私、あの子結構好きかも。」