嘘つきなポーカー 1【完】


次の日、アジトに現れた恭平の姿を見て、竜崎が驚いたように尋ねる。


「お?恭平、どういう風の吹き回しだ?」


そこには、金髪にいくつものピアスを開けた恭平が、瑠美と一緒に立っていた。


「何となく、イメチェンだよ。」


恭平が無愛想に答えると、竜崎の周りに居た女たちが口々に口を開く。


「やだー!かっこいい!」

「似合ってるー!」


そして竜崎は、恭平の隣に立っている瑠美を見ながら尋ねる。


「んで、お隣さんは?」


竜崎の言葉に、恭平はぶっきらぼうに答えた。


「僕の女。」




< 293 / 451 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop