嘘つきなポーカー 1【完】
すると、女たちから悲鳴にも似たような声が上がる。
「やだー!瑠美、抜け駆け?」
「私だって恭平くんの女になりたかったー!」
「恭平くん、かっこいいし…羨ましいー。」
すると瑠美は、嬉しそうにブイサインをしながら答えた。
「いいでしょ。」
そんな瑠美を見ながら、竜崎は言う。
「でも瑠美。昨日も言ったけど、恭平の女になるってことは、危険と隣り合わせってことだぜ?こいつ、今チーム内で1番目つけられてるからな。」
「…分かってる。それでもいいの。」
「へぇ、本気なんだ?」
「まぁね。」
「何が良かったの?」
「…健気なところ。」
瑠美は呟いた。