嘘つきなポーカー 1【完】


そうして恭平は不良への道を歩んでいった。

中学にもろくに行かなくなり、毎日喧嘩を繰り返した。
恭平は日を増すごとに権力をつけていった。


そして時は過ぎ、ついに恭平は黒虎の13代総長となった。

歴代の総長の中で、最年少だった。


そんな恭平には、1つ引っ掛かることがあった。

銀髪のケイだ。


白龍とはあれから何度も喧嘩を繰り返していたが、ケイの姿が見当たらないのだ。

ケイとは、あの1戦以降顔を合わせていなかった。


一時期は不良界隈を賑わわせたケイの噂も、最近ではほとんど聞かなくなっていた。


恭平はいつでも、ケイと再び戦うチャンスを待っていた。

何故なら、ケイに勝つためにここまで来たと言っても過言ではなかったからだ。




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