嘘つきなポーカー 1【完】


由佳はケイから返事が返ってくるのを携帯の画面をじーっと睨みながら待っていた。
だが、その後ケイから返事が返って来ることはなく、由佳は少し気持ちが沈んだ。


雨音が鳴り響いている。
ここは屋根があるので何も問題はないのだが、何となく雨は気分が浮かないから由佳は雨が好きではなかった。


「あー、もうすぐ林間学校かぁ。」


由佳はそう呟いて、大きくため息をついた。
きっと宿泊先でもひどい嫌がらせを受けるんだろうな、と由佳は思った。


結局ケイからは返事がないまま、昼休みを告げるチャイムが鳴った。

由佳は少し沈んだ気持ちで、鞄の中から弁当箱を取り出した。

この場所を見つけて以来、由佳は毎日ここで弁当を食べていた。
ここは誰にも邪魔されず、ゆっくり食べることのできる最高の場所だった。

弁当は昨日の晩御飯の残りのおかずと、そして今朝起きて作ったおかずが入っている。
もちろん作るのは、由佳だ。

由佳は自分で作った弁当を、黙々と1人で食べた。
< 30 / 451 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop