嘘つきなポーカー 1【完】
「クリスマスパーティーがしたい!」
昼休みの教室、キラキラした瞳でそう言うのは華代である。
「クリスマスパーティーって、何するの?」
由佳が尋ねると、華代はよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに弾丸トークを始める。
初めは大人しいと思っていた華代だが、仲良くなるにつれてよく喋る人間だということが分かった。
あまり喋らない由佳にとってはそのほうが助かるが。
「由佳ちゃんったら、知らないの?クリスマスパーティーは、誰かの家に集まって、皆でお話しながら美味しいご飯食べて、ケーキを食べて、プレゼント交換するの!」
「へぇー。」
「へぇー、じゃなくて!由佳ちゃん、やろうよ!」
華代は椅子から身を乗り出して言う。