嘘つきなポーカー 1【完】


「でも、良かったね。やっとくっついたって感じ。」

「ほんと、見ててイライラしたわ。」


華代と奈津子は呆れたように笑った。


「色々ご迷惑をお掛けしました…」


由佳が申し訳なさそうに呟くと、華代は「良いってことよ!」と親指を立てた。


「ところで、薫は由佳のどんなところが好きなの?」


奈津子は興味津々に薫に尋ねる。


「んー、全部じゃね?」


由佳の目をじーっと見つめながら恥ずかしげも無くサラリとそう言う薫に、由佳は赤面した。


「もう本当、どうにかしてこのバカップル。」

「いっぺん死んでもらおうか。」


そう言う奈津子と和也に、薫は「うるせーよ。」と言い放った。


< 448 / 451 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop