優しくないっ、優しさを感じない!


『え?あぁ、いいよ。でもなんで?』

『…えっと、実はあたし…コースケの事、好きなんだよね』

『…え?』

『夏の部活動壮行会あったでしょ?あの選手宣誓からずっとコースケの事好きで…だから…ってゆーか気付いてるかなーって思ってたんだけどね?そっかー、気付いてなかったのかー』

『あ…うん、そうだな。今かなり驚いてる』

『そ、そうだよね?驚くよね普通は!なんてったってあたしだしね!』

『うん…まさかヒロがそんな事思ってるなんて。おまえってそういう感じじゃないし』

『あ、あはは……そうだよね…』

『……』

『……』

『……』

『……で、どうかな?』

『……』

『や、やっぱダメかな?』

『……』

『…だ、ダメだよね、あたしだしねっ!あたしなんかほら、バカだし、可愛くないし、女の子っぽくないって言うか…こんな奴だし…』

『ヒロの事は良い奴だと思ってるよ。 女子なのにすげー気が合うし、話してて楽しいし、全然気ー遣わないし、良い意味でバカだし』

『……』

『だから一緒に居て楽しいけど……ごめん。…俺、おまえの事、そういう風には見れない……ごめんな』


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