優しくないっ、優しさを感じない!


なんでって…何のつもりの言葉なんだろう。


「てゆーかどういうつもり?」

「?」

「何も無いのに進藤が来るなんてあり得な過ぎて怖い」

「そう?」

「しかもなんか違う」

「違う?」

「いつもと雰囲気なんか違う」

「……」


そう、体全体で警戒心を露わにしてあたしは尋ねる。

だって可笑しい。優しくしないだの何だの言っておいて、なんで今ここに来たの?てかなんで今ここに居るの?放っておいていいの?って、まずあたしが悩んでたって関わって来ないでしょあんたは。

それになんか変に意地悪い雰囲気もいつもより無いしさ…むしろ怖いから。声かけて来た時点で可笑しいとしか思えないから。何か思惑があるに決まってるから!


「…まぁ、何も無くは無いんだけど…」

「……」

「…とりあえず、色々神崎サンなりに考えてくれてるみたいだからさ、興味持って」

「……」


…なるほどなるほど。


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