優しくないっ、優しさを感じない!
なんて、あたしはむやみにおどけて答えてみた。だってなんか、変だ。変なんだ、可笑しい。あたしが可笑しい…いや、進藤が……なのに!
「そしたらもう後は耐久の問題だな」
なんて!なんか意味の分かんない事言ってくるから余計にあたしはこの意味不明な心臓が意味不明な動きをする!なんかもうよく分かんない!
「え、えっとっ、つまりあたしはどうやって諦めればいいのかな⁈ それを教えて欲しいな!」
そう、始めはこんな話だった。それが一体いつからこんな話になった!これで間違いないからお願いします、心臓の動きよおさまって下さい!
「…あぁ、それね。諦めらんないでしょ、おまえは」
「……はい?」
「つーか自分で納得するまで結局諦めないでしょ。それこそ無意味無意味」
「………はい〜⁈ 」
あっけらかんと、今までの流れをぶった切って進藤はそう告げた。…もう、「だったらどうすりゃいいってんだーっ‼︎ 」なんて、あたしは空に叫びたい気分だった。だから天井に向かって叫んでやった。そしたら視線で殺されかけた。…もちろん、奴の冷たい視線でだ。
「まぁでも、おまえは好きなだけ無意味な事するべきだよ。それはおまえの才能だから」
「…いや、なんかさっきからの流れ的にあたし、する事全部無意味なんだけど…」
「仕方ないよ。それが本当の恋愛だろ」
「……え?」