愛のかたち
私はその場に居れなくなって 駆け足で学校を飛び出した。


友美が私を呼び止める声を 私は確かに聞いていた。


だけど これ以上 私と居ると 友美まで巻き込まれるような気がした。


だから 息を切らして 私の全身で 風を感じて 無我夢中で走り続けた。


「まどかぁぁぁ!!」
友美の声が 遠くなる。


私は ここに居れない。
そう 思ったんだ。
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