愛のかたち
帰る場所
もう 帰る場合がない…。

私は 途方に暮れながら 空を見つめていた。

雨がやんだ後の空は 雲がうっすらしていて 太陽の光が 眩しさを見せつけようとしていた。

どこに 帰ろう…。

お父さんと思っていた人が お母さんの愛人だった…。いくら 空き家で 私が家の鍵を持っていても その家で 暮らしたいと思えなかった。

だって その家の思い出は 私にとって 残酷で苦しんだ日々だったから…。
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