ふたば
「アタシ…あのっ…」

思わず下を向く

悠の顔が真ともに見れない…

どうして良いか解んない…


「だ…駄目…か…」

悠から言葉が出た。

「そりゃー無理だよな!いきなり連れ出していきなり告白じゃなー」

悠は、ブランコから立った。

「帰ろうか…?」

悠がこっちを向いて言った。

美紀は、自分の服をギュッと握った。


アタシは、なんのためにこんなオシャレしてきたの…?

ずっと悠が好きだったのに…

せっかくのチャンスなのに…

美紀の弱虫…


自分を責めるしか無かった。

そして大粒の涙が目からポロポロ出た。

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