ふたば
「ちょっと岩崎さん」

【岩崎】とは、美紀の名字だ


「はい!何ですか?先輩」

「貴方最近夜中街をうろついてるって噂を聞いたんだけど?」

「してませんそんな事」

「本当に?吹奏楽部の恥になるからやめてよね」


(だからしてないって言ってんのに…)


美紀の心にいらだちが湧き上がってきた。


「本当これから仮入部と本入部があるんだから!ちゃんとしてよ!」


何回も繰り返される苦痛の言葉…

美紀は、無実です……
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