ふたば
「っと…アレ?ぶつかったのって…美紀?」

ぶつかったのは、悠だった。

悠は、制服がぬれてるのに気づいた。

「泣いてた…?」

悠は、美紀を追いかけず…

走ってきた吹奏楽部の部室に向かった。


行きよい良く開けた吹奏楽部の部室のドアは、大きな音を立てた。

先輩は、驚いた顔をして悠を見た。

「誰?部活中なんだけど…?」

先輩は、悠を睨んだ。

でも悠は、ひるまない…

「てめーら美紀になんかしたのか」

じっと先輩を見ながら言った一言

先輩も迷わずこう言った。

「退部しろって言っただけだけど?」
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