ふたば
またしばらくその道を歩くと…

綺麗な野原に出た。


所々に咲いてる小さいお花

サワサワと揺れる中途半端の草

ポツンとある小さなブランコ


まるで絵本の中に入ったようだった。

「わぁ……」

綺麗で素敵過ぎて

それ以上声も出ない…


「なっ?イイ所だろ?」


悠が満足げに笑ってみせる…

『うん綺麗…すっごく綺麗だよ…』

言いたいのに言葉がでない…

「…あっあれ…言おうとした言葉…忘れちゃった…」

あんまり幻想的で素敵な世界…

言葉まで忘れてしまった。
< 98 / 116 >

この作品をシェア

pagetop