ソフトボールがきえた日
グサっ…
「うっ…」
身体中にいままでで一番ひどい痛みが走った
カシャン
晴子はわたしの血がついたナイフを地面に落とした
わたしは必死に傷口を塞いだ
手は真っ赤に染まっていた
バタンッ
わたしは地面に倒れ込んだ
「あらあら。刺す相手を間違えたわね…。」
冬華が晴子の中から出てきた
「綾芽!大丈夫か⁉︎聞こえるか⁉︎」
先生の声が聞こえる
けどその声もだんだんと遠くなっていく
あぁ…わたしはもう死ぬのかな…
ソフトボールを取り戻せないまんま死ぬのかな…
目の前で晴子が泣いていた
わたしの目からも涙が出てきた
みんな…
ごめんね…