ソフトボールがきえた日
「冬華!なんで晴子を利用したの?」
「だって…晴子は…わたしがいないとさみしいんだって思ったから…。」
冬華はうつむいた
「わたしが死んでから晴子はさみしがっている。だからわたしはあいつを許せなかった。晴子の中に入れば晴子もさみしくない…晴子と一緒に消せば怖くない。だから晴子を利用したんだ。」
「けどね…冬華。晴子自身はソフトボールを消したくなかったんだよ。晴子は辛い思いをしたんだよ。」
冬華は顔を上げわたしを睨んだ
「なぜだ⁉︎お前に晴子のなにがわかる⁉︎」
わたしはふとあの時のことを思い出した
「前に晴子が言ったの。ソフトボールが好きだって。わたしは晴子を信じるよ。」