季節と君のとなりで


満開の桜を想像しながら通学路を歩く。

今日は千夏と出会わなかったので、一人で登校だ。


千夏寝坊でもしたのかな。

時々うっかりしてるからなー、あいつ。


そんなことを考えながらあの横断歩道に出る角を曲がると、暖かな風とともに想像していたよりももっと美しい景色が視界に飛び込んできた。


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