季節と君のとなりで


みんな本当は分かっていた。


目の色なんて関係ない。

ただ千夏の人気に妬いてしまう人が多かっただけだ。


でも本当は、千夏は傷付いていたのかも知れない。

誰にも気を遣ってほしくなかったから、明るく振る舞ったのかもしれない。

いつも人のことばかり考えて、みんなのために明るく生きている。





そんな千夏の明るさに救われてきた蕾は、もうすぐ17歳になる。

< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop